リスクマネジメント

基本的な考え方

グローバルな政治・経済情勢の変化や数々の紛争、気候変動に伴う環境問題、デジタル化の進展によるサイバー攻撃の巧妙化、加えて、強制労働をはじめとする人権課題等、企業を取り巻くリスクが多様化、複雑化し不確実性の時代となっています。全世界で幅広い事業を展開しているTOPPANグループにとって、こうした中から影響の大きい、重要性の高いリスクを的確に認識し、適切に管理し、未然に防ぐことや対応策を講じることは、非常に重要な経営課題であると認識し、年1回のリスクアセスメントを通じて「重大リスク」として把握しています。なお、リスクが顕在化した場合には、危機管理体制に基づき、情報収集を迅速に行い、総合的かつ戦略的に対応することで損失を最小限におさえ、事業の継続、社会からの信頼の確保に努めています。

■TOPPANグループ 2024年度重大リスク

① 気候変動および生物多様性の損失に関するリスク
② 環境汚染リスク(有害物質の漏洩、廃棄物の不法投棄等)
③ 地震、風水害等の自然災害、感染症による人的・物的被害
④ 人権リスク
⑤ グループ統制に関するリスク
⑥ 不祥事(重大な不正、不適切な行為等)・
⑦ 市場環境の変化に関するリスク
⑧ 市場性のある有価証券価格の変動リスク
⑨ 外国為替相場の変動
⑩ 戦略的提携、投資および企業買収に関するリスク
⑪ 研究開発投資の損失等、製品の研究開発上のリスク
 (市場変化、投資先・アライアンス先の業績悪化、事業化、上市タイミング遅れ等)
⑫ 事業の発展を支える人材の確保
⑬ 財務に関するリスク(資金調達、不良棚卸資産の発生、不良債権の発生等)
⑭ 情報セキュリティにおけるリスク(サイバー攻撃、情報漏洩)
⑮ 製品、デジタルサービスの品質に関するリスク
⑯ サプライチェーンに関するリスク
⑰ 労働安全衛生に関するリスク(火災、労災、労働法規違反、労務トラブル等)
⑱ 特許権や著作権等の知的財産権の侵害
⑲ 海外に関するリスク(規制法違反、地政学リスク、訴訟、労働争議、国際税務等、前項目に含まれない事項)

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TOPPANホールディングス - リスクマネジメント

TOPPANエッジの取り組み

TOPPANエッジ 推進体制

会社によって管理すべきリスクが異なることから、それぞれの事業主体ごとにリスクマネジメントを実施しています。
具体的には、毎年リスクアセスメントとして、各事業におけるリスクの見直しを行い、発生頻度と発生した場合のインパクトの強弱による評価をしたうえで、その対応策を検討しています。

リスクマネジメント体制図

リスクマネジメント部門担当の取締役を委員長とし、当社及び子会社を包括する「全社統括RM委員会」を中枢に設置。法制や国際標準への適合を考慮した予防措置に力点を置いて活動しています。カテゴリーごとに6つの「専門委員会」を設置、市場の変化や事業領域の拡大に伴って発生する新たなリスクの分析と対応策の策定を年度ごとに実施。四半期ごとに開催される全社統括RM委員会で経営層レビューを実施しています。
また事業所、子会社ごとに組織別RM委員会を設置しており、同じく年度ごと、リスクアセスメント実施の上で組織単位で重点的に取り組むリスクを特定。リスク対策活動を四半期ごとに全社統括RM委員会に報告しています。

専門委員会

  1. 全社情報セキュリティ管理委員会

    担当:IT部門担当取締役(最高情報責任者)

  2. BCM推進委員会

    担当:製造部門担当役員

  3. 品質委員会

    担当:品質部門担当部門長

  4. 全社環境推進委員会

    担当:製造部門担当役員

  5. コンプライアンス委員会

    担当:総務部門担当役員

  6. グローバルRM委員会

    担当:海外部門担当役員

危機管理体制

TOPPANグループのリスクマネジメントの基本的な考え方に基づき定めた「リスクマネジメント基本方針」のもと、法制や国際基準への適合を考慮した予防措置に力点を置いて活動しています。経営危機的な事案の発生に備え「本社緊急事態対策本部」を設置、リスクが顕在化した際には関連部門を緊急招集し、連携しながら事態の迅速な収拾と被害の最小化を図ります。

危機発生時の対応図

TOPPANエッジ リスクマネジメント基本方針については以下をご覧ください。