環境活動

基本的な考え方

脱炭素社会の実現を目指し、中長期計画に掲げた目標達成に向け活動を推進します。
限られた資源を大切にし、有効に活用するとともに、使用量、廃棄量の削減やマテリアルリサイクル率向上に取り組むなど、循環型社会の実現に貢献します。

脱炭素社会への貢献

TOPPANグループでは、脱炭素社会への貢献に関して以下を基本的な方針としています。
地球全体に及ぶ気候変動は、企業活動や世界中の人々のくらしに大きな影響を与えています。そのためTOPPANグループは、脱炭素社会への貢献を経営の一環として重要な課題と位置付け、TOPPANグループ地球環境宣言に基づいて、持続可能な社会に貢献するという姿勢を堅持し、責任ある国際社会の一員として、その解決に努めます。
TOPPANグループの脱炭素社会への貢献活動は、エネルギーの使用の合理化およびエネルギー管理を主とし、合わせて再生可能エネルギーの利用、普及促進に積極的に取り組んでいきます。

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TOPPANホールディングス - 脱炭素社会への貢献

TOPPANエッジ - 特集 SDGsへの取り組み

炭素排出量削減への取り組み

生産事業所では、これまで温度など設備の適正管理、印刷や印字など生産工程の効率化による温室効果ガス排出量削減や、敷地内緑化、雨水利用システム導入など、さまざまな環境保全活動に取り組んできました。
特に温室効果ガス排出量削減については、省エネ設備への更新と、太陽光パネル設置による再生可能エネルギー導入促進を中心に、2030年度目標達成に向け、取り組みを進めています。

事例:太陽光パネル設置事業所(2024年1月末時点)

  • TOPPANエッジ株式会社:日野センター
  • TOPPANコミュニケーションプロダクツ株式会社:滝山工場、福生工場、袋井工場、大阪工場
  • TOPPANエッジ(香港)社:Wang Lok工場

化学物質管理

TOPPANグループでは、化学物質管理に関して以下を基本的な方針としています。
原則、有害な化学物質は使用しません。ただし代替技術が存在せず法的に使用が認められている場合には適正に管理し、削減・代替に努めることとします。
把握対象は事業活動において存在する全化学物質とし、事業者として自主的に化学物質管理の改善を促進し、環境保全上の支障を未然に防止することに努めています。

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TOPPANホールディングス - 化学物質管理

TOPPANグループ原材料含有化学物質管理基準 Ver.5.1

循環型社会形成

TOPPANグループでは、次の項目を循環型社会形成に関する基本的な方針としています。循環型社会形成を重要な経営課題と位置付け、以下の優先順位で廃棄物などの処理を行っています。
① 事業活動に伴って生ずる廃棄物などの排出抑制を優先する。
② 抑制した結果、排出される廃棄物などは、再使用・再資源化することを優先する。
③ 再使用・再資源化されない廃棄物などは適正処理を実施する。なお、環境負荷の低減に有効な場合はこの順位によらない場合もあります。
また、リサイクル分類にはマテリアル、ケミカル、サーマル(熱回収)がありますが、TOPPANグループではケミカルリサイクル量はマテリアルリサイクル量に含めて集計しています。加えて、TOPPANグループは事業活動の推進において、大気、水域、土壌への汚染防止、水消費の抑制や従業員、地域住民の方などが衛生的な水の提供を受けられるための環境保全に努めています。

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TOPPANホールディングス - 循環型社会形成

■廃棄物の削減

TOPPANエッジおよび子会社が使用する原材料の95%超が紙類であり、排出する廃棄物の約90%を紙くずが占めています。省資源化の重点施策の一つとして、製造時に発生する紙の廃棄物、「損紙」の削減活動を進めています。

製造部門の担当取締役・役員が管轄し、全生産事業所が実施する損紙削減活動は、生産事業所単位、月ごとに進捗管理が行われ、結果は生産事業所参加による情報交換会議で報告されます。有効な施策、例えばIoTの活用で印刷時に発生する損紙を極小化、損紙の削減に大きな効果を上げた事例を全国へと水平展開するなど、年度目標達成に向け推進しています。

また、廃プラスチックのマテリアルリサイクルへの切り替え促進にも取り組んでいます。例えば袋井工場では、製造工程自体に廃プラスチック分別の仕組みを追加、細分化後も従業者が迷わず分別できるシステムを構築。こういった施策により、マテリアルリサイクル率が約16%向上しました。

また、水については生産事業所では水道水や工業用水などを使用しており、主に生活用水、空調冷房機や印刷機の冷却用水に活用しています。滝山工場では350トンの貯留槽に雨水をため、トイレ洗浄水や植栽の散水として利用しています。
また、事業所の水回りを順次節水タイプへと切り替えるなど、生産事業所以外でも水の最適利用に取り組んでいます。

公害防止

TOPPANグループでは、公害防止に関して以下を基本的な方針としています。公害発生の防止は、経営の一環であり、重要な課題と位置付け、環境保全管理活動を最優先に進めることにより、公害発生を未然に防止します。万が一発生した場合には、速やかな公開・開示を含む対応とともに再発防止を行い、類似箇所における発生防止対策の水平展開を行います。環境保全活動を主体的に進めることにより、公害の影響を早期に発見し是正していきます。
また、事業活動の推進において、大気、水域、土壌への汚染防止および、水消費の抑制や従業員、地域住民の方などが衛生的な水の提供を受けられるように環境保全に努めていきます。

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TOPPANホールディングス - 公害防止

生物多様性

TOPPANグループでは生物多様性の保全は経営の一環であり、重要な課題と位置付け、それを推進するため2010年4月に「生物多様性に関する基本方針」を制定しています。原材料調達においては、生物多様性におよぼす影響の回避・最小化のために、TOPPAN グループ「森林資源の持続可能な利用に配慮した用紙調達ガイドライン」を2011年9月に定めています。また、生物多様性および生態系の依存・インパクトの特定およびリスク評価を行い、生物多様性に関して優先的に取り組む地域では、積極的に予防的・順応的な方法で、かつ長期的な観点で取り組みます。そうした取り組みにおいては、地域住民など生物多様性にかかわる多様なステークホルダーとの連携に配慮します。さらに、生物の多様性の保全および持続可能な利用は、脱炭素社会への貢献などに資するとの認識のもとに行っています。TOPPANグループは昆明・モントリオール生物多様性枠組が求める、2030年までに自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させるための緊急の行動をとり、2030年から2050年までの20年間で自然生態系を回復させるためのコミットメント達成に向けた3つの活動「サプライチェーンの管理」「環境への取り組み」「地域コミュニティとの協力」に努めてまいります。

求められる行動

TOPPANグループにおける生物多様性保全に求められる行動は以下の通りです。

求められる行動

1. 持続可能な原材料調達
 1) 持続可能な用紙調達
 2) 用紙のリサイクル徹底
 3) グリーン購入の推進

2. 土地利用への配慮
 1) 事業所緑地の利用
 2) 近隣地域の保全、修復活動

3. 製品・サービスを通じた保全への貢献

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TOPPANホールディングス - 生物多様性

■生物多様性の保全

TOPPANエッジおよび子会社はFSC®認証紙・PEFC認証紙を使用した商品の開発・販売促進による森林保全や、東京都環境公社、NPOとの協働による里山保全活動などの取り組みを通じて、生物多様性の保全に努めています。

※生物多様性に関する達成目標はこちら

森林認証制度

森林認証制度には、森林管理を認証するFM認証(Forest Management 認証)と、認証林から消費者の手に届くまで、加工・流通過程の全てで不適格な木材と混ざらないように管理するCoC認証(Chain of Custody認証)があります。当社は世界の森林を対象とした森林認証制度であるFSC、PEFCについて、それぞれCoC認証を取得しています。

■FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)
責任ある森林管理のマーク

環境・社会活動に関わる団体、先住民団体、林業に関わる人々、林産物認証機関など、森林管理に関わる利害関係者を代表する組織および個人に開かれた会員制組織

■PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes)
持続可能な森林管理の促進

林業に関わる人々、政府、労働組合、環境団体、その他NGOやNPOなど利害関係者の参画に基づき、各国で個別に策定された森林認証制度の審査およびそれら制度間の相互承認を推進する組織

里山保全活動

里山の保全活動の様子

企業・NPO等と行政の連携による自然環境保全活動、「東京グリーンシップ・アクション」に賛同しています。毎年、TOPPANコミュニケーションプロダクツ滝山工場にほど近い東京都の里山保全地域で、当社および子会社の従業員とその家族がNPOの指導のもと、倒木や枯れ木の処理、観察路の補修など、里山の保全活動を行っています。
2009年から毎年参加しています。2023年度は11名参加し、11月25日に実施しました。

【八王子市戸吹北緑地保全地域】

東京都八王子市北部、戸吹町にある保全地域。
保全方針:コナラ及びクリを主体とする樹林と土壌温度の高い谷戸によって維持されている多様な生態系を保存する

環境を通じたコミュニケーション

環境活動を通して社内外の幅広いステークホルダーとのコミュニケーションを図っています。

地域とのコミュニケーション

事業所周辺地域の清掃活動

全国の各事業所では、従業員による定期的な事業所周辺の清掃活動や、地域住民や団体との連携による河川の美化、清掃活動への積極的な参加により、環境保全に努めています。

地域社会との協働

全国名水百選「離宮の水」保存会(TOPPANコミュニケーションプロダクツ大阪工場)

1985年に大阪府内で唯一、環境庁(現・環境省)の「全国名水百選」に選ばれた「離宮の水」。TOPPANコミュニケーションプロダクツ大阪工場は、工場にほど近いこの名水を、後世に継承・保存する団体「離宮の水保存会」に加盟し、定期的に行われる清掃など、保全活動に参加しています。

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環境データ

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TOPPANホールディングス - 環境データ